リチウムクォーツの石言葉や効果は?スピリチュアルな働きも紹介

内包物のある石

リチウムクォーツは、その名の通りリチウムを含む、実は大変レアな水晶です。

モーブピンクやスモーキーパープルといった落ち着いた色合いの内包物を含むユニークな風合いが特徴です。

この石には、心に優しく働きかけ精神的に深い癒しをもたらす効果があると言われ、スピリチュアルな側面が注目されて来ました。

古くは古代ギリシャまた中世ヨーロッパでも、リチウムクォーツは神聖な石として崇められたり、瞑想に使われたりと、スピリチュアルな石として大切にされていたようです。

そしてこの忙しい現代、自分を癒し内観するツールとして、改めてリチウムクォーツの人気が高まっています。

このブログではリチウムクォーツの一般的な効果に加え、スピリチュアルな働きかけや、効果をより引き出すのに相性の良い石ほか、リチウムクォーツの魅力をご紹介していきたいと思います。

リチウムクォーツの石言葉と効果

心と体の調和をとるのに長けているといわれるリチウムクォーツ、その石言葉や効果を一つずつ見て行きたいと思います。

リチウムクォーツの石言葉は?

石言葉は花言葉に似ていて、その石にまつわるエピソードや見た目の印象から、石にふさわしいイメージを言葉で添えたものです。

たとえば、ローズクォーツの石言葉は「真実の愛」、アメジストの石言葉は「誠実」です。

では、リチウムクォーツの石言葉とは・・・?はい、ずばり、まだありません!

インターネットで検索しましたが、何も出てきませんでした。

石言葉は、お客さんとしては石を選ぶ際の参考になりますし、ショップさん側では、石を販売する宣伝文句として役立つようで、誕生石と同じように商業的な目的で作られたというのが実状であったりもします。

リチウムクォーツはもともと産出量が少ない上、見た目のユニークさから一部の愛好家が知る、少しマニアックな石でした。

石言葉がまだつけられていないのも当然と言えば当然です。

でも、リチウムクォーツの人気はじりじりと高まって来ていますので、将来、リチウムクォーツにも石言葉がつけられるかもしれません。

 リチウムクォーツの効果

私の記憶では十年ほど前までリチウムクォーツは主に小さめの原石が標本として流通しており、日本でのパワーストーンとしての歴史はさほど長くないと思われます。

ここ数年でしょうか、リチウムクォーツは持ち主に優しいエネルギーを届け、不安やストレスを軽減するヒーリングストーンとして注目されています。

具体的には、

・抑うつ感を和らげる

・恐怖心の解消を助ける

・直感力を高める

・創造性を引き出す

・瞑想時に活用することで、精神的な深まりをサポートする

・内なる静けさを取り戻し、より高い精神状態に導かれる

リチウムクォーツは心のバランスを整えるとともに、静かに自分を見つめ直したり、何か考え事をするときにもサポートをしてくれそうですね。

リチウムクォーツはちょっとスペシャル?

2019年、吉野彰博士、Stanley Whittingham博士、John Goodenough博士の三氏は、携帯機器への電力供給として、リチウムイオン電池を小型エネルギーシステムとして開発した功績により、ノーベル化学賞を受賞しました。

リチウム電池は、スマートフォン、ノートパソコン、タブレット、電気自動車、通信基地、産業用ロボットなどに幅広く使われ、私達の生活になくてはならいものとなっています。

その電池に使われているリチウムが入ったリチウムクォーツ、ちょっと面白いと思いませんか?

一つ前の項で、リチウムクォーツの効果をご紹介した中で、「抑うつ感を和らげる」というものがありました。

多くの天然石の効果に「癒し」がありますが、「抑うつ感を和らげる」という言葉は、リチウムクォーツ以外に私は見たことがありません。

リチウムクォーツが心のバランスを崩しやすい現代人にとって助けとなる石だとしたら、電池としても、心のバランスを整える効果においても、リチウムという偶然の一致に、何か特別なものを感じるのは、私だけでしょうか。

リチウムクォーツのスピリチュアルな働き

リチウムクォーツにおいてもう一つ注目すべきは、スピリチュアル面における働きなのですが、スピリチュアルと聞いて、あなたはどう感じますか?

何となくわかるようで少しふわっと印象を受けるこの言葉の意味から説明したいと思います。

スピリチュアルとは

スピリチュアルとは「人間の精神や魂に関することを指し、物質的な次元を超えて自分自身の内面や霊的な世界に興味を持つこと」だそうです。

以降は、一つ例をあげて説明していきたいと思います。

「自分磨き」という言葉がありますが、これは“理想の自分を目指して努力すること”です。

自分磨きには、「メイクや身だしなみを整える」外見の磨きと「心がけを整え、考え方を学び、人として成長する」内面の磨きがあります。

前者に示した外見の磨きが物質的なこと、そして後者にあげた内面の磨きが正にピリチュアル的な働きかけです。

人間の内面とは精神のあり方、魂そのものであり、そこにアプローチするのがスピリチュアルです。

スピリチュアルは決して特別なことではなく、私たちが持っている要素の一部分とも言えるわけです。

スピリチュアルは精神や魂など目に見えないものを扱うので、時にオカルト的な様相を帯びることもあり、もちろんそれもありです。

ただ、リチウムクォーツが得意とするスピリチュアルは、人の内面を整えることのようです。

リチウムクォーツとスピリチュアルの歴史

古代ギリシャでは、リチウムクォーツは癒しと浄化の力を持つ神聖な石とされ、哲学者ピタゴラスもこの石を身に着け、精神の安定を図っていたと言われています。

中世ヨーロッパでは、修道士たちが瞑想の際にリチウムクォーツを用いることで、深い精神的な洞察を得ていたとも伝えられています。

また、魔除けや厄除けの力を持つと信じられ、修道士たちは瞑想の際に自身の魂を外部から保護するために使用していたという話もあります。

既に昔の人は、リチウムクォーツのスピリチュアル的な効果に気づいていたようです。

そして、18世紀になりはじめて科学的にその構造が分析され、19世紀には特にヒーリング効果が注目されるようになり、スピリチュアルな世界での地位を確立しました。

リチウムクォーツのスピリチュアルへの効果

リチウムクォーツは、スピリチュアルな癒しと成長をサポートしてくれると言います。

言い換えると、心を癒し、人としての内面の成長ををサポートしてくれる石と言えます。

以下に説明して行きます。

みなさんはチャクラという言葉を聞いたことがありますか?

チャクラとは古代インドのヒンドゥー教の概念で、心身の働きを司るエネルギーの出入り口、または肉体と精神をつなぐ気の通り道と言われています。

人の体には代表的なものとして7つのチャクラが有名で、下の図に示したような場所にあるそうです。

リチウムクォーツはチャクラとの関係が深く、ハートチャクラとサードアイチャクラを活性化すると言われています。

リチウムクォーツによりハートチャクラを通してエネルギーが円滑に通うようになるので、手に持ったり近くに置くことで、感情面の癒しが起こります。

また、瞑想時であれば、ハートチャクラからの働きで心が穏やかになり深いリラックス状態へ導いてくれます。

同時に、サードアイチャクラの働きがよくなることで洞察力が上がり、自己観察や自己理解を深めることができると考えられています。

リチウムクォーツはレアストーン

リチウムクォーツは、その効果もさることながら、産出量の少なさからも見た目のユニークさからも稀少な存在と言えます。

<産出量> 含まれるリチウムはレアメタルでそもそも埋蔵量が少ない。主な産地であるブラジルのミナスジェライス州では、採れる場所が人里離れた山間部でアクセスが難しい。

<色> 淡いモーブピンクからスモーキーな紫色そして赤紫色、時にこれらの色がグラデーションとなって入っている。この色合いはリチウム以外に内包物として含まれるマンガンやアルミニウムによるもので、生まれる個性がそれぞれに稀少。

リチウムといえば、昨今のスマホやパソコンはじめ、多くの製品に使われれているリチウム電池の原料でもあります。

リチウム電池は従来のマンガン乾電池と比べると、その電池容量は約10倍、充電放電を繰り返して使えて寿命が長いですよね。

そんなパワフルなエネルギーを秘めたリチウムを内包する水晶というだけで、興味が尽きません。

リチウムクォーツの産地はマダガスカル、パキスタン、アフガニスタン、アメリカ、ロシア他もあるけど、どこでも少量採れるだけなんだ。

リチウムクォーツと相性の良い石

リチウムクォーツは、穏やかで優しいエネルギーを秘め、周りを調和のエネルギーで満たすことに長けていると言われています。

そこで、他の天然石と組み合わせて、複数の天然石との相乗効果を感じながら使えるのも、リチウムクォーツの魅力の一つです。

以下に相性の良い石との組み合わせの例を挙げてみました。

  • ローズクォーツ・・・愛情のエネルギーがより高まり、心の癒しが深まる
  • アメシスト・・・ 内なる気づきを高め、ストレスを和らげる
  • シトリン・・・調和の力で成功への道を後押しして金運、仕事運を上げる
  • アベンチュリンとフローライト・・・癒しと集中力向上

これ以外にも、同じリチウムを含む他の鉱物であるレピドライトやピンクトルマリン(エルバイト)との相性も良いとされています。

反対に、オニキスやオブシディアンのようなエネルギーの強い石と組み合わせるとリチウムクォーツの持つ優しい調和のエネルギーが発揮されない可能性もあるので、注意が必要と言われています。

同じリチウムを含むレピドライトは紫色、ピンクトルマリンはピンク色で。リチウムクォーツと同じ。リチウムが入るとこういう色になるんだね。

リチウムクォーツの偽物と鑑賞のポイント

リチウムクォーツについては偽物があるかどうかの情報は明確にはありません。

一説によると石英を着色したものが流通しているとのことですが、石英は透明度がないので、ある程度透明度がある天然のリチウムクォーツとは区別がつきやすいと思われます。

今から説明するリチウムクォーツの鑑賞のポイントを押さえておけば、偽物があってもさらに見分けやすくなると思います。

リチウムクォーツの見どころをまとめました。

  • 色合い:淡いモーブピンクや紫が全体に広がる、または結晶の先端にのみが色づく
  • 内包物:他の鉱物が共生し「千層ガーデン」や「ファントム」を形成することがある
  • 表面の質感:セミポリッシュやノンポリッシュの原石は、本来のマットな風合いがあったり、あえて少し母岩を残して磨くためワイルドさを感じられる

内包物が作り出す、ファントムという模様は以下の画像をご参照ください。

光をあてるだけで、こんな幻想的な世界が広がるなんて素敵ですよね。

照りツヤが美しいキラキラの天然石も素敵ですが、こんなに個性的で味わい深い天然石も大変魅力的です。

以上、リチウムクォーツの鑑賞のポイントでした。

まとめ

リチウムクォーツはレアメタルであるリチウムを内包した水晶で、産出量が少ないレアストーンです。

レアなのは産出量が少ないことだけでなく、この石が人のスピリチュアルな部分への働きかけを得意とした、素晴らしい癒しの効果を持つことにあります。

スピリチュアルとは決して特別なことではなく、私達の精神や魂そのもののことで、要は内面という私たち人間の一部分と言えます。

リチウムクォーツはこのスピリチュアルという私たちの内面に深く働きかけることを得意とします。

そこで、抑うつ感を和らげたり、恐怖心の解消を助けるなどの素晴らしい癒しの効果を発揮すると共に、内なる静けさや精神面の成長を促すといったなかなか高度な効果を期待できる石のようです。

リチウムクォーツは既に古代ギリシャの時代に神聖な石と崇められ、哲学者ピタゴラスも精神の安定をはかるために身に着けたと伝えられています。

そして、リチウムクォーツは、効果や歴史だけでなく、色合いも風貌も個性的で大変味わい深い石です。

もし機会があれば一度お手に取られてみてはいかがでしょうか。

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