セレナイトは、ギリシャ語で月を意味するセレーネ(selene)に由来する名前で、光が当たるとシルキーな優しい輝きがふんわりと浮かび上がる幻想的な石です。
美しく繊細な風貌から、セレナイトは天使のエネルギーを持つ石とか聖母マリアのガラスなどの異名を持ちます。
その優しい外見とはうらはらに、この石が発する独特な波動ゆえに、持ち主を選ぶといわれたり、持ち主に及ぼす影響は強力と言われています。
セレナイトは浄化と守護にすぐれ、正しく付き合えば大変力になってくれる石です。
また、一方で、セレナイトは柔らかくデリケートな鉱物であることから取り扱いには注意が必要です。
このブログでは、セレナイトが人に及ぼす効果や適した置き場所、使い方などをご紹介します。
セレナイトが割れるとき
ときどき持っている天然石が割れることがありますが、セレナイトについては割れたという報告が多いようです。
その理由は主にセレナイトの特性が原因ではあるのですが、時にはなにやらスピリチュアルな意味が込められていることもあるのだとか。
一つずつご紹介します。
セレナイトが割れる物理的要因
セレナイトは柔らかくデリケートな鉱物です。
具体的には、
<モース硬度> セレナイトはモース硬度2と非常に柔らかい。ダイヤモンドが10、水晶が7,
このため爪で引っ掻き傷ができるほど
<主成分> 硫酸カルシウム(CaSO₄・2H₂O)で透明~半透明。高温多湿の環境で溶けやすい
<碧海性> 結晶の構造から一方向の衝撃に対して特に弱く、ぺキッと割れてしまう
以上から、セレナイトは外的な衝撃に対しては大変弱いです。
落下やぶつけるだけでと容易に割れると思ってよいでしょう。
日常生活では、汗をかくような運動中や湿度の高いお風呂での使用は絶対に避けるべきです。
セレナイトが割れるスピリチュアル的要因
一般的に天然石が割れるのには時にスピリチュアル的な意味があると言われています。
具体的には、
- 持ち主のエネルギーを吸収しきれなかった
- 持ち主に振りかかる厄や悪いことから守ってくれた
- 持ち主に意識や価値観の転換など内面的な変化があり、過去を清算する浄化で割れた
といったことが言われています。
セレナイトには持ち主の感情を受け止める特性があるため、セレナイトが割れるのは、持ち主のストレスやネガティブなエネルギーを吸収したためではないかと考えられます。
もし、セレナイトが割れてしまったら感謝の気持ちを込めて水晶チップや水晶クラスター、日光浴などで浄化した上で、そのまま持ち続けるとよいそうです。
以上、セレナイトが割れるほとんどの理由は鉱物としての物理的な特性によるもので取り扱いに注意が必要であることがわかりました。
ただ、ときにセレナイトが持ち主のエネルギーを吸収して割れてしまう場合もあるようです。
セレナイトの不思議な話
セレナイトは強力な浄化作用を持つ言われています。
セレナイトによる強い浄化が起こると、現実面にはっきりとした現象としてあらわれる事が多いため、不思議な体験をするようです。
そして、セレナイトは人のオーラに作用して現実面を変えていきます。
一つずつ解説していきます。
セレナイトの不思議な体験談
実際に報告されているセレナイトの体験談のなかに下のものがありました。
- セレナイトを玄関に置いたら、喧嘩が絶えなかった家族が小言程度で済むようになった
- SNSでやり取りする中で、「配慮がない」「敬意を払わない」人達との縁がどんどん切れていった
これらの体験談はいずれもセレナイトの浄化作用によるものと考えられます。
まず、一つ目の体験談から解説します。
仏教には輪廻転生という考え方がありますが、もし私達の魂が何度も生を受け、この世で人生を経験しているのであれば、過去世(前世)をみんなが持っていることになります。
生まれ変わっても一緒に過ごす人達は同じで、家族や親しい友人など、身近な存在としてまた共に新たな人生を歩むと言われています。
つまり、家族とは過去世からのつながりがあることが多いので、セレナイトによって家族との喧嘩が改善されたのならば、過去世のどこかが浄化され現在が好転したと考えることが出来ます。
次に二つ目の体験談。
こちらでは不愉快なやり取りで抱いてしまった怒りやもどかしさなどの感情が浄化されています。
また、SNSでのやり取りで不愉快な思いをした相手とも、何らか過去のつながりがある場合もありますので、やはり過去世の浄化とも関係あるかもしれません。
以上の体験談からセレスタイトの浄化は、単なる感情面だけでなく、トラウマや過去世に及んでいると考えられます。
これは人のオーラと呼ばれる部分への働きかけでもあります。
次の項でご説明します。
セレナイトは人のオーラに作用する
人の体のは、オーラという層で覆われています。
オーラが見える、なんていう言葉を聞いたことがあるかと思いますが、そのオーラです。
ただ、オーラとは目に見えるというよりはその人を取り巻いている雰囲気のようなものです。
元気な人、イライラしている人、どことなく高貴な雰囲気の人・・・私達は目の前の人をぱっと見て、その人の雰囲気をつかみますよね。
これは立派にオーラを感じている、といえます。
オーラとは決して神秘的な現象ではなく、
私達が既に普段から感じ取っていることに名前を着けたに過ぎないです。
オーラを研究している専門家は以下のようにオーラに複数の層があると言っています。
まず肉体に始まり、その近いところから、エーテル体、アストラル体、メンタル体、コーザル体、コスモス体となります。
詳しくは以下の図をご覧ください。
さらに興味深いのは、エーテル体は生命エネルギー、アストラル体は感情のエネルギーやトラウマ、メンタル体は精神体や知性、コーザル体は魂の器、過去世など、それぞれのオーラ層が私達のさまざまな部分を担っているということです。
前置きが長くなりましたが、先にご紹介した体験談からセレナイトが作用したのは、ずばり、
- 感情面、トラウマ→アストラル体
- 過去世(とても古いトラウマ)→コーザル体
となり、アストラル体からコーザル体までオーラの複数の層であることがわかります。
なかなかディープな作用です。
ちなみに、西洋医学が作用するのは肉体、気功は主にエーテル体、漢方薬は肉体~アストラル体と言われているんだって
セレナイトで結界を作る方法
セレナイトはその強い浄化作用で持ち主だけでなく、空間をも清浄に保つと言われています。
セレナイトをお部屋の四隅に置くと、結界を張ったような効果があり、部屋の空気を整えてくれるそうです。
結界というとなんだか魔法世界のようにも聞こえてきますが、あまり神秘的なイメージや近寄りがたいことのように感じる必要はありません。
部屋にモノがあふれていたり、掃除が行き届いていないと、なんとなく不愉快だったりイライラしたり、私のメンタルも影響を受けます。
また、お客様が来た後はなんだか空間にいつもと違う違和感があったり、喧嘩した後の部屋は刺々しく時に寂しく感じますよね。
セレナイトは、そういったネガティブな空気が漂いそうになっても、すっきり気持ちのよい空間になるよう保ってくれる、そんな風に捉えればよいかと思います。
セレナイトの置き場所
人や空間を浄化し癒す効果のあるセレナイトはどんな場所に置くとよいのでしょうか?それは、ずばり、リビング、玄関、寝室です。
<リビング> 家の中で最も長い時間を過ごすリビングにセレナイトを置くことで、心身をリラックスさせ、感情の乱れを整え、ときに家族の団らんを見守ってくれる
<玄関> 家族の出入りがあったり、来客があったりと、何かと外部のエネルギーが入り混じる玄関にセレスタイトを置くことで、場の雰囲気をリセットして整えくれる
<寝室> イヤな雰囲気から守りリラックスした空間を作って心地よい眠りを助けてくれる、セレスタイトを落ち着いた照明のそばにおくと、セレスタイトの優しい光が寝室全体に広がり素敵な空間に
逆に、セレナイトは水や油分に弱く、容易に溶けてしまう性質があるため、湿度の高いお風呂ほか、水などがかかりやすい洗面所、台所、トイレなどは置き場所として不向きです。
夜にセレナイトを照明で照らすとこんな感じ~↓
セレナイトのバリエーション
セレナイトは石膏(ジプサム)の一種です。
石膏は、医療用に使われるギプスや黒板のチョーク、建材や石膏像ほか、身近なアイテムの材料として用いられているものです。
それ以外にも石膏は豆腐の凝固剤やビールの添加物など、食品用途にも用いられています。
セレナイトの仲間が私たちの生活に馴染んでいたなんでちょっとびっくりです。
石膏のなかでも、結晶が大きく育ちと透明度の高いものををセレナイトと呼び、鑑賞用や宝飾品に加工します。
透明度があり、繊維状の絹のような光沢が見られることから透石膏も繊維石膏の名で流通しています。
そして、セレナイトには、結晶の形状に次のようなバリエーションがあります。
- サテン・スパー: 繊維状の結晶、「石膏の髪の毛」との別名あり
- デザートローズ: 複数の板状結晶が重なり合う
- 大きな結晶: 2メートルを超える巨大なセレナイト結晶、メキシコのナイカ鉱山が有名
3つ目に記したナイカ鉱山では、成人男性の身長を大きく上回る巨大なセレナイトの結晶が何本も交差していて、テレビでもご覧になった方があるのではないでしょうか。
鉱山内部は湿度100%、気温60度という過酷な環境なのですが、この条件が長年保たれてこそ巨大なセレナイトが育ち、圧巻の風景が出来上がったそうです。
ナイカ鉱山は名所になっていたけど、人の出入りで湿度が変化し結晶が劣化するおそれがあるため、2009年に閉山したよ。
まとめ
ギリシャ語で月を表す“セレーネ”を語源にし、「天使のエネルギーを持つ石」、「聖母マリアのガラス」などの異名をもつセレナイト。
光があたるとシルキーな白い輝きが浮かび上がる神秘的な外観、ちょっと脆くて取り扱いに気を付けないといけないデリケートさ、そして、人のオーラ層に働きかけ、感情面だけでなく過去世にまで浄化のエネルギーが届く強力な癒しの効果、そんなセレナイトの多彩な魅力をご紹介して来ました。
そして、セレナイトと言えば、メキシコチワワ州にあるナイカ鉱山の坑内で、温度60度、湿度100%という過酷な自然環境で2メートルにもおよぶ巨大な結晶が発見され一躍有名になりました。
一時期は研究者のみならず観光客でにぎわうスポットとなりましたが、人の出入りによる湿度の変化でセレナイトの結晶が劣化すると考えられたことから、2009年に閉山され、今は写真でしかその姿を見られなくなりました。
力強くもどこか儚げなセレスタイト、やはり何とも神秘的ですね。
でも、天然石ショップに行けば、観賞用や宝飾品に加工したセレナイトを手に取ることが出来ますので、よければ一度手に取ってみてください。
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