古代から多くの人々に愛され続けてきアメジスト。
今ではパワーストーンやジュエリーとして手にすることがほとんどですが、昔は魔除けとして重宝されていたり、何やら伝説があったようで怖いというイメージも拭えないようです。
そのためか、石言葉が怖いという噂も聞かれるのだとか、
また、持ち主から多くの不思議体験が報告されていることもあり、アメジストはどこか神秘的です。
こちらでは、これらアメジストの不思議体験や怖いイメージのある石言葉を丁寧に説明していきます。
一方で、美しい色と素晴らしいエネルギーを秘めたアメジストは置き場所にも少し注意が必要です。
その辺りもご説明しながら、アメジストの魅力に迫ってみたいと思います。
アメジストの怖い石言葉って本当?
各々の天然石には石言葉といって、その石を象徴する言葉があてはめられています。
なんだか花言葉に似ています。
花言葉の中には、なかな意味深なものもあるようで、調べていたところ、例えばオキナグサは「裏切りの愛」、オトギリソウは「恨み」、クロユリはずばり「呪い」と言った感じで、意味深を通り越して普通に怖いです。
アメジストの石言葉も怖いと噂されているようですが、本当のところはどうなのでしょうか?
アメジストの石言葉は全く怖くない
アメジストの石言葉を調べてみたところ、「誠実」「平穏」「清純」「神聖」でした。
全然怖くありませんでした。
せっかく調べたので、これらの石言葉の意味をアメジストと照らし合わせてみました。
- 誠実;真実を追求する力、自己の本質や真理を見つけるのに役立つ
- 平穏;落ち着きと安定、精神の平和と解放をもたらし、ストレスや不安を和らげる
- 清純;純粋さと清潔感、純粋な心を保ち、清潔で健康的な状態を維持する
- 神聖;宗教的なシンボル、かつて聖職者や精神的な指導者が身につけ、高い精神性を保った
どこにも怖い要素はありませんが、「神聖」という言葉や「精神性を高く保つ」と言う言葉からは、一種の畏敬の念や近寄りがたさを感じるかもしれません。
なぜアメジストにつきまとう?“怖い”のイメージ
石言葉でなくとも、アメジストには怖いというイメージがあるようで、ここでは、その要因をまとめてみました。
<強力な浄化作用> アメジストは強力な浄化作用で持ち主に不安や体調不良など「石酔い」(注)を引き起こすことがある。
<呪いの伝説> 19世紀、インドの神殿から盗まれたアメジストが所有者に不幸をもたらしたという「呪いのアメジスト」伝説に起因。
<魔除けとしてのイメージ> 古代からアメジストは魔除けの石として重宝された。その強力なエネルギーゆえ「怖い石」として認識。その力をポジティブに活用できると専門家への恐れも。
<感受性の高まり> アメジストは霊的な感受性を高め持ち主に新たな視点や変化をもたらすが、この変化に適応できず、不安や恐怖を感じる。
以上のように、アメジストの強いエネルギーという特性や歴史的背景、そしてときには誤解が、この石に“怖い”というイメージを抱かせているようです。
(注)石酔いについては関連記事をどうぞ。
怖い石言葉ってあるの?
アメジストの石言葉は全く怖くありませんでしたが、石言葉の中にはなんとなく怖い意味、怖くはなくともネガティブな意味のものが少なからずあるようです。
たとえば、ガーネットは「変わらぬ愛情」以外に「束縛」という石言葉を持っています。
これは、変わらぬ愛情という愛情の強さが、方向性によっては束縛にもなるといったニュアンスかと思います。
一つの意味が転じて、裏側を表す言葉になっているようです。
ブラックオパールの石言葉は「威嚇」だそうですが、これはブラックオパールの見た目から来るものと考えられます。
ブラックオパールは黒地に赤や緑の遊色効果の光がちらちらと映る大変美しい石ですが、黒を基調としたゴージャスな佇まいから、威圧感や威嚇を感じるという感覚も理解できます。
はたまた、スファレライトという石がありますが、こちらはダイヤモンドに匹敵する「屈折率」「分散度」をもち美しい輝きを放ちますが、モース硬度は3.5~4と低く脆い性質をもっています。
ダイヤモンドのように美しいのにダイヤモンドでない紛らわしさからか、スファレライトの石言葉は「裏切者」「うそつき」です。
このように、怖い石言葉には、
- 意味が転じてブラックなニュアンスの言葉となる場合
- 見た目や謂れが由来となる場合
などのパターンがあるように思います。
この視点で、怖い石言葉をもつ石を以下にまとめてみました。
意味が転じて怖い石言葉になったケース
- ルビー「情熱」「勝利」「愛の疑惑」・・・情熱のあまり、疑惑を抱くことも
- ガーネット「変わらぬ愛情」「束縛」・・・愛情のあまり、束縛してしまうことも
- ラピスラズリ「ラピスの試練」・・・試練を与え、それを乗り越えた時に最高の幸せがやってくる
- 枝珊瑚「征服」・・・真紅の見た目
- イエローアパタイト「欺く、惑わす」・・・アパタイトはギリシャ語で「あざむく」
- ブラックオパール「威嚇」・・・見た目
- アレキサンドライト「二面性」・・・太陽光下と白熱灯下とで異なる色になる
- スファレライト「うそつき」・・・謂れ
いかがでしょうか。
こう見てみると、どの石言葉にも、人間がその石を見て感じた印象、石と関わったときの経験や経緯を見てとることが出来ます。
良い悪いを越えて、石言葉と人と石が関わったほ証のようにも感じられます。
アメジストの不思議体験
アメジストについては体験談がたくさん報告されています。
それも不思議体験が多いこと。
そんなアメジストの体験談をお悩み別にまとめてみました。
恋愛・人間関係
- まず自分が整い、次に子供も穏やかになり、子供と一日一緒にいても良い気持ちで過ごせるように。夫へのイライラも消え、調和が取れるようになった。
- 異性と出会うとことごとく問題があり、良い恋愛を出来なかった私がアメジストを身に着けてから、優しく経済的にも安定した人に告白されて付き合うことが出来た。
- 対人関係の悩みを解決したいと思いながらアメジストを着け始め、数か月過ごしたころ、ぶつけてアメジストに小さなヒビが出来た。水晶クラスターの上で休ませたところ、ヒビの部分がキラキラと輝き出し虹が見えた。その後人間関係も少しずつ改善、まるで自分が石と一緒に成長した気分。
苦しい環境・気持ち
- 子供の高校受験でピリピリしていた時期にアメジストを身に着けたら気持ちが落ち着いた。
- トラウマを思い出してパニックになったとき、アメジストのことが頭に浮かび身につけたら落ち着いた。
- 大変な逆境に立たされたとき、持っていたアメジストの色がどんどん薄くなった。それと呼応するように人から助けられることが増え、希望が叶った。アメジストの色は戻っていないので、観葉植物の植木鉢の中でおやすみしてもらっている。
仕事・感受性アップ
- アメジストを身に着けるようになってから、仕事に取り組むときの視座が上がった感覚がある、明らかに見方が変わった感覚
- 仕事のうえでアイディアが浮かびやすくなり、決断が早くなり、その方向で進めるとうまく回って行く。
- アメジストをつけてはじめて石のエネルギーのようなものを感じられるように。それがきっかけで次々と他の石のエネルギーの違いを感じられるようになった。
ほとんどの体験談が、ストレスのある環境、状態から解放され良い方向に向かっているとういものでした。
持ち主の状態が良くなるのとシンクロして、アメジストの色が薄くなったり、虹が出来るというのは不思議ですよね。
アメジストを置いてはいけない場所
アメジストはその性質上、置く場所には注意が必要です。
以下に、アメジストを置いてはいけない主な場所をまとめます。
<直射日光が当たる場所> アメジストは紫外線に弱く、長時間日光にさらされると色が褪せる
<悪い気が溜まりやすい場所> ゴミ箱の近く、埃の多い場所、閉鎖的な地下室は、悪いエネルギーがたまりやすく、。アメジストの浄化効果が低下する恐れあり
<電子機器の近く> パソコンや電子レンジなどの家電製品から発生する電磁波が、アメジストのエネルギーと干渉し、その効果を減少させることがある。
<浴室やキッチン> 湿気や水分が多い浴室、油や調味料が飛び散る可能性のあるキッチンではアメジストが劣化しやすくなる。
アメジストを正しく扱うことで、そのエネルギーを最大限に引き出すことができるので、置き場所には十分に配慮しましょう。寝室、一人で過ごす部屋、仕事や勉強のスペース、リビングなどえす。
ヨガやストレッチを習慣にしている場合は、アメジストを置いておくと尚よいでしょう。
アメジストのすごすぎるバリエーション
アメジストのバリエーションは実に様々で、アメジストの魅力となっています。
色、形状、産地ほかまとめてみました。
産地
<ザンビア> 色が濃く発色がよい。色のグラデーションが見られる場合もある。
<ブラジル> アメジストの最大産地、色や形状も種類が多い。
<ウルグアイ> 濃紫色で美しい光沢がある、結晶は小さいものが多い
<ロシア> 多様な種類ほかラベンダーアメジストが採れる、現在は流通ない
<インド> エレスチャルタイプ、フラワータイプほか個性的な形状ものも採れる
<マダガスカル> 色合いが淡いもの、紫と白の縞模様のものどが採れる
<メキシコ> 色が薄めですりガラスのような特有の風合いのクラスターやベラクルスアメジストという宝石のように美しい小さな結晶も。
色
<通常のアメジスト> 濃いめの紫
<ラベンダーアメジスト> 淡い紫色
<シェブロンアメジスト> 紫と白の縞模様
<内包物を含むアメジスト> 黒いゲーサイトの針状結晶、赤いレピドロクロサイトを内包
<ピンクアメジスト> アルゼンチンのパタゴニア台地で数少なく産出、最近ブラジル産も
<グリーンアメジスト> 紫色のアメジストを加熱処理して得られる緑色のアメジスト、グ<リーンに発色するものは少なく稀少
形状
<単結晶>アメジストは柱面が育ちにくく、錐面が大きいコロンとした形が多い
<クラスター> 小さな単結晶が沢山集まった形状
<ドーム> 洞穴のような形で内側にびっしりとアメジストが結晶化している
<エレスチャル> 浸食と再結晶を繰り返して形成された複雑な内部構造を持つ
<フラワー> 結晶が放射状に育ち、お花のような形状になっている
すごいボリュームになってしまいましたが、実はまだまだ書き尽くせていません。
一度集め始めたらキリがないほどに、バリエーションが豊富なのです。
産地として列挙したものは一部で、産出量の少ないところも含めば地球上の至る場所から産出され、それぞれに特徴があるよ。
まとめ
アメジストはその美しい紫色とともに、不思議体験や果で多くの人を惹きつけてきた天然石です。
ここでご紹介したように恋愛や人間関係の改善、仕事運の向上、不安解消など、様々な体験談が寄せられています。
この石が持つ強い浄化作用や感受性を高める力は、時に「怖い」と感じるることもありますが、それはアメジストが持つエネルギーの大きさゆえ。
実際の石言葉は「誠実」「平穏」「清純」「神聖」と、安心感と癒しを与えるものばかりです。
アメジストは置き場所や扱い方に少し注意が必要ですが、その分、大切にすることで驚くほどの恩恵をもたらしてくれるでしょう。
寝室やリビング、仕事や瞑想のスペースにアメジストを置けば、あなたの心身を穏やかに整え、より良い日常をサポートしてくれます。
アメジストは、採掘される産地、色、形状のバリエーションが実に豊富で、その種類はここではとても語りつくせません。
まずは、
この神秘的な石を手に取り、あなただけの不思議体験を楽しんでみてください。
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